ヤシ殻パウダーについて


 
弊社の使用するヤシ殻は主に、スリランカ・インドネシア産を輸入しております。スリランカのヤシの木群生地域は海岸から、およそ30㎞程内地にある為、海水による塩害の影響はほとんどありません。
 

 
1990年頃にスリランカ中西部のココヤシ群生地域に工場を建設、又それに伴う金額を出資し現地法人を設立しました。当時は各所にココダストの山が豊富にありまたが現在は,国営の製油所等よりヤシ殻を買って加工しています。ヤシ殻は粉砕して繊維とパウダー状の物に篩い分けしますが,その前に人工池で水に浸け、殻を柔らかくしてから粉砕を行います。
 

 
周辺には河川等がない為、雨水のみによって貯水されます。長期間、水の入れかえが出来ない場合もある為、ヤシ殻から出る灰汁の濃度が濃くなり、ヤシ殻パウダーのEC値が高くなる最大の要因となっています。
 

 
上記はヤシ殻を粉砕し、フルイ分けした物をローラーで脱水している様子です。この工程は水分を除去する事を目的としていますが、EC値抑制の為にも大変大きな役割を果たしています。通常は,天日乾燥のみで水分を低下させますが天日乾燥では水分だけが蒸発し養分は残留する為、EC値は高い状態となります。しかし脱水する事で水分と養分は同時に除去出来る為、この工程は非常に重要な役割をはたしています。
 

 
ヤシ殻パウダーは圧縮ブロック(5㎏)で輸入されます。1パレット約240個が20枚(約4800個)40ftコンテナに積載されており、1コンテナの復元量は約240㎥となります。
 

 
ココブロックは散水した後、粉砕機で復元しています。又、粉砕と同時に含水率が約80%になるように再び散水を行い、屋内堆積槽で水分を落とします。この時点でEC値は0.6程度になります。
 

 
水分を十分に抜いた後、屋内発酵槽で発酵熟成を行います。又、ロット毎に製造番号が付けられ、PH・EC・水分等を2週間毎にチェックしています。